「厳罰化ではなく生活保護を」罪を犯した人の“再犯”を防ぐために「福祉」が必要不可欠である理由

2006年1月に発生した「JR下関駅放火事件」を覚えているでしょうか。精神疾患を抱える元受刑者が起こしたこの事件は、刑事司法と福祉・地域社会が分断されたままであることの重大な帰結として、社会に衝撃を与えました。 「罪を犯した人」あるいは「罪を償った人」の再犯防止と生活保護制度。両者は、これまで別々の制度領域として語られることが多かったかもしれません。 しかし、再犯を防ぐためには、「生きていける社会」を用意することが必要です。この観点において、再犯防止のための更生支援と、生活保護をはじめとする福祉支援は、本来、切り離せない一体のものであるはずです。(行政書士 三木ひとみ)

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