きょうも確認された特殊詐欺の被害。 全国で相次いで被害が確認され、県内では今年すでに数億円規模の被害額となっています。 近年被害を急増させている手口を取材しました。詐欺犯と被害者の実際のやりとりから見えてきたこととは。 突如、あなたのもとにかかってくる不審な電話。警戒してすぐに電話を切るという人もいるかもしれませんが、もしその相手が、警察官を名乗っていたら、どうでしょう。 街の人「怖い。何かしたかなって思う。でも個人情報は言わないと思う」 街の人「警察ならちょっと安心してしまうんですけど、でも何もしてないよなと思うと同時にちょっと不安になります」 中には、実際に警察を名乗る電話を受けたことがある人もいました。 街の人「意気揚々と海外から。警察というものは果たしてどこまで本当なのか証明しようがないから。そんなことが一度ありました」 ■これが実際の詐欺の電話! こちらは実際に千葉県で確認された詐欺の電話です。 実際の音声「目黒警察防犯課のアズマっていうものなんですけど。ご本人様でよろしかったかな」 今、特殊詐欺による被害が拡大しています。去年1年間で県内では78件の被害が確認され、被害総額はおよそ3億円2千万にも上っています。 今年は、すでに61件の被害が確認され、被害総額はおよそ3億円になるなど、去年を上回るペースです。 ■近年急増!オレオレ詐欺! 中でも、近年急増しているのが警察官や検事を名乗るオレオレ詐欺です。 実際の音声「住所やお名前、大切な個人情報が外部に漏れちゃってるのね。今。なんか心当たりってないかな?(逮捕した詐欺グループの名簿に)名前も載っていたのでキャッシュカードが偽造されてしまう恐れが少なからずある」 詐欺グループは警察官や検察官に成りすまして、被害者に非があるように話を進め、SNSなどのビデオ通話に誘導します。 そして画面に現れるのは…「あのー事情聴取ですが、双方向の音声と片方の映像による方式で行って全過程録音することで法的な拘束力を持つものとなります」