サンパウロ州でメタノール中毒の症例14件、うち2件が死亡

サンパウロ州政府が10月6日(月)に発表した最新の報告によると、州内でメタノール中毒の症例が14件確認されており、うち2件が死亡例だった。現在さらに178件が調査中で、その中には7件の死亡が含まれている。 サンパウロ州政府によると、今週だけで20人が逮捕されており、その中には州内で飲料の偽造に使用される原材料の主要な供給者も含まれている。今年に入ってから、飲料の偽造容疑で逮捕された人数はすでに41人に達している。 サンパウロ州警察が進めている主な捜査の方向性は、再利用されたボトルの洗浄に使用されたメタノールによる汚染、そして飲料の量を増やすためにメタノールを混入した偽造行為に向けられている。 サンパウロ州政府によると、これまでに行われた逮捕例はそれぞれ関連性がなく、組織犯罪とのつながりは認められていない。「我々にとって明らかなのは、証拠に基づいて対応する必要があるということです。そしてこの件に組織犯罪は関与していません」と州公安局長ギリェルミ・デヒッチ氏は語った。 「飲料偽造に関する行動で逮捕された41人のうち、いずれも犯罪組織の構成員ではありませんでした。この一連の事件に組織的な関与の兆候は一切見られません」と同局長は強調した。 州保健局のエレウゼス・パイヴァ局長は、メタノール中毒患者の治療のために、州が2,500本の無水エタノールアンプルを購入したことを明らかにした。これらは州内の基幹病院20施設に配布された。 (記事提供/Agencia Brasil、構成/麻生雅人)

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