スマホ「自撮り」で本人確認を悪用か クレカ不正取得容疑で6人逮捕

スマートフォンのカメラの「自撮り」で本人確認する仕組みを悪用し、実在する日本人名義のクレジットカードを不正に入手したなどとして、神奈川、岐阜、富山の3県警の合同捜査本部は、ベトナム人の男女6人を偽造有印公文書行使や詐欺、同未遂の疑いで逮捕し、8日発表した。認否は明らかにしていない。 神奈川県警国際捜査課によると、逮捕容疑は昨年10月~今年6月、メンバーの写真を付けて偽造した日本人名義の運転免許証を金融機関に提出し、不正に口座を開設させて、クレジットカード機能付きキャッシュカードを入手したり、入手しようとしたが見破られたりしたというもの。 被害に遭った金融機関は、ネット上で口座開設やカード発行の申請を受け付けていた。 容疑者らは自らの顔写真を使って日本人名義の運転免許証を偽造し、金融機関に提出。スマホカメラを通じた本人確認の際には、送信するライブ画像に自らの顔を映し出し、指定された角度で顔写真を撮影していたと捜査本部はみている。 オンライン申請はシステム上で顔写真を照合する仕組みで、会話を交わす必要はない。捜査本部は、ベトナム人容疑者らがこうした仕組みを悪用し、他人名義のカード不正取得を繰り返していたとみている。

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