詐欺関連の凍結口座から不正に現金引き出し 容疑で会社役員の男ら再逮捕

虚偽の公正証書を使って犯罪に悪用されて凍結された口座から不正に現金を引き出したとして、警視庁犯罪収益対策課は、詐欺容疑などで、「スタッシュキャッシュ」(東京都渋谷区)の実質的経営者の林竹千代被告(62)=横浜市神奈川区=ら男3人を再逮捕し、「カネコ国際運輸合同会社」(東京都八王子市)元代表、山口倫里香容疑者(45)=同市=を新たに逮捕した。犯収課は認否を明らかにしていない。 ほかに再逮捕されたのは、東京都杉並区のスタッシュ社代表、井上達雄(73)、中国籍で埼玉県川口市の会社員、李小暢(37)の両被告=いずれも詐欺罪などで起訴。 逮捕容疑は令和6年9~10月、スタッシュ社がカネコ社に2千万円の貸し付けがあるとする虚偽の公正証書を公証人に作成させた上、凍結されていた同社名義の口座を差し押さえる強制執行を裁判所に申し立て、約1817万円を、井上容疑者が代表を務める別法人名義の口座に振り込ませて詐取したとしている。 犯収課によると、口座は詐欺などで悪用された疑いがあるとして銀行が凍結していた。山口容疑者は李容疑者の仲介でカネコ社の代表に就任し、不正引き出しの2日後に退任していた。 犯収課は、林容疑者らが特殊詐欺事件などの被害金が振り込まれた凍結口座から不正な強制執行をして利益を得ていたとみて詳しい経緯を調べている。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする