姫路市の会社事務所から現金約950万円が入った金庫が盗まれた事件で、兵庫県警組織犯罪対策課などは8日、建造物侵入と窃盗の疑いで、住所不定、無職の男(24)を逮捕した。県警は男が「匿名・流動型犯罪グループ(匿流)」の一員で、別の人物から指示を受けて盗みを実行したとみている。 逮捕容疑は、すでに同容疑で逮捕されていた男(34)らと共謀して2023年12月15日夜、姫路市大津区恵美酒町1の会社事務所に無施錠の窓から侵入し、現金約950万円が入った金庫2個を盗んだ疑い。調べに黙秘しているという。 同課によると、指示役を務めた何者かが、会社事務所に現金があるなどと伝え、落合容疑者らに窃盗を実行させたとみている。 23年11月には同じ指示役とみられる人物からの連絡で男ら4人が姫路市大津区の集合住宅に侵入した住居侵入事件が発生し、県警が逮捕していた。一部の容疑者は、愛媛県今治市の民家で現金3800万円を盗んだ疑いでも逮捕。県警は一連の事件が、同一の匿流グループが実行したとみて捜査していた。