SIMカードを不正に購入したとして、警視庁は9日までに、詐欺の疑いで、いずれもベトナム国籍で、携帯電話事業会社経営者ドー・バン・クオン容疑者(38)=東京都北区豊島=と、不動産会社経営者グエン・バン・ウォック容疑者(40)=埼玉県戸田市=を逮捕した。同庁はカードが交流サイト(SNS)などで転売され、約70件の特殊詐欺事件で使われた電話に悪用されたとみている。 警視庁によると、クオン容疑者は2020年~今年7月、携帯電話事業サポート会社からカード約6万6千枚を購入し、携帯電話不正利用防止法で定められた本人確認をせず、SNSなどで販売していたとみられる。