去年7月、大学生だった男性に「月に150万以上の給料が入る」などとうそを言い、特殊詐欺に加担させるためカンボジアへ連れて行ったなどとして、男ら6人が逮捕されました。 所在国外移送目的誘拐の疑いで、今年8月から10月にかけて逮捕されたのは、兵庫県姫路市の無職・八木麗容疑者(51)や、姫路市の飲食店経営・根本真澄容疑者らあわせて6人です。 八木容疑者らは去年6月、当時大学生だった県内に住む男性(当時21歳)を特殊詐欺に加担させるため、「カンボジアでは、軍隊を買収しているから捕まることはない」「平均で月に150万円以上の給料が入る」などとうそを言って、7月に関西国際空港から、カンボジアへ連れて行った疑いが持たれています。 警察によりますと、男性は現地で騙されたことに気が付き、渡航からおよそ1か月後に「身内に不幸があった」とうその説明をして帰国し、警察に保護されました。 逮捕された6人のうち、八木容疑者ら3人は姫路市近辺で特殊詐欺の「かけ子」の勧誘を担当し、残りの根本容疑者ら3人はカンボジアの拠点での「かけ子」の管理や教育などを行っていたということです。 警察は6人の認否を明らかにしていません。 カンボジアの拠点には数十人の日本人のかけ子や、それを管理するアジア系の外国人もいたとみられ、警察は外国人組織が関与してるとみて調べています。 また、兵庫県警は、去年7月から11月までに北海道や和歌山県などで合計3000万円あまりの被害が出ていた特殊詐欺事件にも、根本容疑者ら男ら6人が関与したとして詐欺容疑で複数回、逮捕しています。