工期に追われ「短絡的な」放火、投資額・数十億円の半導体関連工場は改修再開のめど立たず…うなだれる被告

化学大手「三菱ケミカル」(東京)が北九州市に所有する半導体関連素材の製造工場に放火したなどとして、非現住建造物等放火罪などに問われた同社関連会社元社員の被告(29)の審理が福岡地裁小倉支部で進んでいる。公判では、工場の改修工事担当だった被告が工期に追われる中、安易に事件を起こした状況が浮き彫りになっている。被告は法廷で後悔の言葉を口にしたが、見込まれていた同工場に関する投資額は数十億円。工場を今秋にも稼働させ、生産能力を倍増させるはずだった同社側は計画の見直しを余儀なくされる事態となった。(矢野裕作、相良悠奨)

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