ことしに入りアパートやマンションの一室で性的サービスを行う違法なメンズエステ店が相次いで摘発される中、富山県警は20日、不動産関連団体と連携し、水際で犯罪を食い止める対策に乗り出しました。 富山市内のマンションの一室。リビングのすぐ横の部屋には赤いライトで照らされた布団が。 メンズエステをうたう店舗、ここで違法な性的サービスが行われていました。 梶谷昌吾 記者 「県警の捜査員がマンションから段ボールを持って出てきました」 10月15日、富山県警はマンションの個室で違法な性的サービスを行ったとして中国籍の女を逮捕。 捜査関係者によりますと、部屋は去年から契約されていて、外国人グループが店を経営していたとみられるということです。 5月には富山市内のアパートにあるメンズエステ店で性的サービスを提供したとして富大の准教授らが逮捕・起訴されるなど、県内ではアパートやマンションの部屋で違法風俗店を営業する事案が相次いでいます。 違法店は賃貸契約上、一般住居として借りられているケースが多いほか、実際に部屋を使う人とは別の人物が契約している場合もあるといいます。 また家賃が支払われ、トラブルもなければ不動産業者が退去を求めることも難しいといいます。 県内の不動産業界からは―― 全日本不動産協会県本部 真田宏一会長 「車で20分ぐらいのところに自宅があるのに、どうしてアパートを借りなきゃいけないのとか。例えば夜間勤務が多くとかそういう理由付けがあるようなそういう取引があればいいが、全くそういうのを答えてくれない。怪しい取引。ただお金を出しますから賃貸で借りたいと」 ■富山県警と不動産関係団体が協定 県警は20日、不動産関係団体と犯罪抑止に向けた協定を結びました。 富山県警 高木正人本部長 「不動産物件の犯罪への悪用が懸念される状況にある。この種の犯罪を抑止するためには、私ども警察だけではなく不動産業に携わる皆様との緊密な連携が不可欠」