千葉県市原市のホテルで昨年11月、従業員の女性を殺害し、現金を盗んだとして、殺人や窃盗の罪に問われているホテルの元アルバイト従業員、江川敦被告(48)の裁判員裁判の初公判が21日、千葉地裁(池田知史裁判長)で始まった。被告は起訴内容を認めた。 この裁判は量刑が争点になっている。審理は3日間にわたり行われ、判決は30日に予定されている。 千葉地検によると、2人は職場の同僚だった。起訴状によると、被告は昨年11月1日午前1時25~55分ごろ、同ホテルで、従業員の女性=当時(56)=の首をビニールひもで絞め付けた上、包丁(刃体約16センチ)で腹を複数回刺し、首を複数回切り付けて殺害したとされる。 ホテル事務室のレジ内から現金1万2600円を盗み、さらに客室の精算機にバールのようなものを差し入れて現金を盗もうとしたともされる。 事件発生後、千葉県警は市原署に捜査本部を設置。昨年11月13日、被告を強盗殺人容疑で逮捕した。地検は責任能力を確かめる鑑定留置を行った上で、今年3月7日、「収集した証拠から判断した」として、殺人や窃盗の罪で起訴した。