過去最高3億円超える「特殊詐欺」被害…“警察”名乗る巧妙な手口も・国際電話ブロックで被害防ぐ 山形

全国的に被害が広がりをみせている「特殊詐欺」について、県内でも多くの被害が確認されている。特に急増しているのが、警察官を名乗る「オレオレ詐欺」。どのような手口で、どのように対策すればよいのか取材した。 私たちの身近に潜む危険「特殊詐欺」。 県内で確認された2025年9月末時点の特殊詐欺は78件、被害額は3億6097万円にのぼる。 中でも増えているのは…。 (県警生活安全企画課・加藤幸生課長補佐) 「ことし特に増えている詐欺は“オレオレ詐欺”です。ことし9月末現在で、オレオレ詐欺は47件認知しているが、昨年の同じ時期に比べると32件も増えている」 「オレオレ詐欺」による県内の被害額は2億9873万円と、前の年の同じ時期と比べて2億5千万円以上も増加している。 「オレオレ詐欺」といえば、息子や親族を名乗る人物からの電話をイメージするが、手口にも変化がみられるという。 (県警生活安全企画課・加藤幸生課長補佐) 「ことし特に増えている特徴は、私たち警察官の肩書を悪用した“ニセ警察詐欺”という手口が非常に多くなっている」 警察庁が公開している動画。 ニセ警察詐欺は、電話をはじめ通話アプリLINEを使って連絡をとり、ビデオ通話で警察手帳・ニセの逮捕状を見せたりして本物の警察官であると信用させる。 “警察官”という信頼性を悪用し、普段警察からの電話に慣れていない私たちに冷静さを失わせることが犯人の目的。 その上で、「口座を調査する」と言って指定する口座に金を振り込ませるのが犯人の手口。 (県警生活安全企画課・加藤幸生課長補佐) 「警察官は業務において“LINE”で連絡をとることはない。さらに『お金を調査する』と言って、口座にお金を振り込ませることも絶対にない」 また、ニセ警察官からの電話には特徴がある。 (県警生活安全企画課・加藤幸生課長補佐) 「国際電話・外国から電話がかかってきていると言われている」 こうした国際電話からの被害を防ぐ対策として、固定電話の場合は国際電話不取扱受付センターで国際電話を休止する申し込みが無料でできる。 また、携帯電話の場合は、国際電話の着信や迷惑電話をブロックするアプリを入れることで、特殊詐欺を防ぐことができるという。 さらに、詐欺の電話がかかってきた場合は、警察への相談も大切。 (県警生活安全企画課・加藤幸生課長補佐) 「犯人にお金が渡ってしまうとほとんどはお金が戻ってこない。振り込みをする前に、少しでも不審に思ったら警察に相談をしてほしい」 担当の人も言っていたが、警察官が急に「通信アプリLINEを使う」ように指示してきた場合は100%詐欺なので、だまされないでほしい。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする