警察官を懲戒免職 住宅貸付の名目で虚偽の申請をし1500万円を騙し取った疑い FX投資などに使用か(高知)

住宅貸付を受けたいと虚偽の申請をし、1500万円を騙しとったなどとして、高知県警は40代警察官の男を懲戒免職処分としました。警察官の懲戒免職は盗撮の疑いで逮捕された巡査長に続き、2025年2件目です。 懲戒免職処分を受けたのは、県警警務課の40代巡査長の男です。 県警によりますと、巡査長は2022年6月、住宅貸付の目的でお金を借りるために借金があるにもかかわらず、「借金はない」と虚偽の申請書を提出し、1500万円を騙し取り、FX投資などに使用。弁済義務から免れるため、変造した預金通帳を共済組合に提出したなどの疑いがもたれています。 2024年12月、弁済が出来ないと判断した巡査長は、当時勤務していた南国警察署の地域課長に、「住宅貸付のお金を全部使ってしまった」と報告し、事件が発覚しました。 だまし取った1500万円は、住宅資金にはあてず、FX投資などで全て使い切ったということです。 調べに対し巡査長は、「関係した職員に迷惑をかけた」と事実を認めているということです。巡査長は30日、詐欺などの疑いで書類送検されています。 警察官の懲戒免職は今年2件目で、県警の柿沼高明警務部長は以下のようにコメントしています。 「本来県民を犯罪から守る立場にあるべき警察官が多額の被害を生じさせる詐欺行為を行いましたことについて県民の皆様に深くお詫びを申し上げます。」 「警察官としてあるまじき行為であり、個人を懲戒免職処分といたしましたが、警察官による盗撮事案に引き続く本件中2件目の懲戒免職処分であり、県警察として、大変重く受け止めております。」 「今後職員に対し、職務倫理や規律遵守に関する個別具体的な指導教養を徹底し、再発防止を図るとともに、県民の皆様からの信頼回復に向け、職員が一丸となって全力で取り組んでまいります」 高知県警は、プライバシーの保護や公表が必要ではないと巡査長の氏名を明かしていません。

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