新潟県湯沢町の関越道で31日未明、車を運ぶキャリアカーで逆走したうえ、パトカーに衝突させたとして、さいたま市に住む48歳の男が逮捕されました。男は3日前にも北陸道を逆走した容疑で逮捕され、釈放されていました。 前方から迫る白い光… 31日未明の関越道上り線に現れた逆走車です。 よく見ると工事で規制中のパイロンの内側を走っているのがわかります。 【目撃した人は】 「ハイビームでこっちに向かってきているなと思った」 「ちょっとおかしいなと思ったら、もうその瞬間すれ違って。3トン積みくらいのキャリアカーで、"工事車両ではないし、おかしいな”と110番した」 公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕されたのは、さいたま市緑区の会社員・飯野義行 容疑者(48)です。 警察によりますと、飯野容疑者は31日午前2時ごろ、湯沢町土樽を通る関越道上り線で、車を運ぶためのキャリアカーをパトカーに衝突させた疑いが持たれています。 なぜパトカーとぶつかる事態となったのか… きっかけはこの事件の5時間ほど前のことでした。 飯野容疑者は関越道の下り線を走行している途中、工事用のパイロンと接触する事故を起こし、自ら110番通報。 車のライトが切れていたため、駆け付けた警察官に車を走らせないよう指示されましたが… 【記者リポート】 「関越道の湯沢インターチェンジです。男は警察官が乗ったパトカーに衝突する事故を起こし、その後、魚沼方向へ逆走を始めたということです」 飯野容疑者は午前0時40分ごろ、湯沢インターチェンジ付近で、まず1台目のパトカーに衝突。 その後、関越道をおよそ30分“逆走”し、魚沼インターチェンジでUターンして通常の車線に戻ります。 そして午前2時ごろに今度は追走していた別のパトカーに再び衝突したということです。 逆走を始める際に、湯沢インターの出口ゲートから遮断機を押し出して上り線に入っていったということです。 【目撃した人は】 「頭の中にクエスチョンマークが出るというか、“えっ”という感じ。もしぶつかっていたら大惨事だったので、今考えると恐怖でしかない」