麻薬カルテルと戦ってきたメキシコの市長、広場で銃撃を受け死亡

犯罪組織との戦いを宣言し、麻薬カルテルに立ち向かってきたメキシコのある市長が、広場での公開行事に参加中に銃撃を受けて死亡した。 2日(現地時間)、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、メキシコ・ミチョアカン州ウルアパン市のカルロス・マンソ市長が、前日広場で開かれた「死者の日」の行事の最中に数発銃撃を受けて亡くなった。 犯人は治安当局によって現場で射殺された。犯行に関与したとみられる容疑者2人は警察に逮捕された。 ウルアパンはアボカドの生産で有名なメキシコを代表する農業地域だ。 この地域には、アボカドやライムを栽培する農家を搾取する麻薬犯罪組織が深く根を下ろしてきた。 マンソ市長は犯罪組織からの脅迫にもかかわらず、自ら防弾チョッキを着て警察とともにパトロールに出向き、麻薬組織の掃討を強調してきた。パトロールの際に市長がかぶっていたカウボーイハットは、マンソ市長のトレードマークだった。 クリストファー・ランドー米国務副長官はソーシャルメディアに投稿し、「国境で起きている組織犯罪を根絶するため、メキシコと協力する準備ができている」とし、麻薬犯罪組織を非難した。 メキシコのクラウディア・シェインバウム大統領も、銃撃を行った犯罪組織を批判し、マンソ市長の死に哀悼の意を表した。 WSJは「国家の大部分を掌握しているメキシコ犯罪組織の力を示す事件」と伝えた。

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