福島県棚倉町の20代男性が4日までに、警察官などを名乗る人物らに現金約390万円をだまし取られたと棚倉署に届け出た。同署は「なりすまし詐欺」事件とみて調べている。 同署によると、10月25日ごろ、男性の携帯電話に携帯電話会社の従業員を名乗る人物から「契約している携帯電話番号が迷惑電話として通報されており、長野県警に手続きをする必要がある」と電話があった。 その後、長野県警の警察官を名乗る人物から「詐欺の犯人グループが電話番号を使用した。犯人は(男性の)顔や名前を知っている」と電話があり、ビデオ通話に出た別の警察官を名乗る人物が「詐欺事件で逮捕される。保釈保証金の準備が必要だ」と要求し、男性は指定口座に現金約390万円を振り込んだという。