26年前の殺人で容疑者逮捕 警察庁長官は「地道な捜査を粘り強く」

26年前に名古屋市で女性が殺害された事件で容疑者が逮捕されたことについて、警察庁の楠芳伸長官は6日の定例記者会見で、「愛知県警が地道な捜査を粘り強く推進した結果、逮捕に至り、事件の全容解明に向け大きく前進した。引き続き必要な捜査を推進していく」と述べた。 事件は1999年11月に名古屋市西区のアパートの一室で高羽(たかば)奈美子さん(当時32)が首などを刃物で刺されるなどして死亡しているのが見つかった。愛知県警は10月31日、同市港区のアルバイト安福久美子容疑者(69)を殺人容疑で逮捕した。現場に残された血痕と安福容疑者のDNA型が一致したという。楠長官は「誠に痛ましい事件で、改めて被害者の方のご冥福をお祈り申し上げたい」と述べた。 また、楠長官は長期間にわたり未解決となっている他の殺人事件などについて、「必要な体制を維持し、捜査特別報奨金制度の活用などで国民からの情報提供の促進を図る」と説明。「有力情報を掘り下げるなど、早期検挙を目指して捜査を推進するよう都道府県警を指導していく」と述べた。(編集委員・吉田伸八)

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