「少しずつ憎しみが…」「26年はかかりすぎ」被害者夫の訴え 名古屋主婦殺害事件 殺害現場は保存へ

26年の時を経て容疑者逮捕となった「名古屋主婦殺害事件」。逮捕されたのは被害者の夫・高羽悟さんの高校時代の同級生、安福久美子容疑者だった。逮捕からおよそ1週間、悟さんが現在の心境を語った。 悟さんは現在の心境について「捕まるときはこんなにあっさり捕まるものかという。(安福容疑者は)人を殺せるような、そんな大それたことをやるとは想像できなかった。事件直後もそうだが、毎朝来る新聞を通して加害者の供述を聞くと、身勝手だなと思ってきたので、少しずつ憎しみというか、重い罪に問いたいなと犯人を憎めるようになってきた。未解決事件の遺族としてはベテランですけども、犯人が捕まった遺族としては本当に初心者なので……」と語る。 驚きから戸惑い。そしてようやく怒りへ。26年間持ち続けた執念の結末は衝撃的だったが、あっけなく、実感すら湧かない状態が続いていたという。 事件は26年目にして容疑者逮捕という結末を迎え、他の未解決事件の解決に大きな原動力になった。しかし同時に、大きな教訓も残した。 「ただ、こんなに26年かかるのは、かかりすぎのような気がする。警察の方も逮捕したということで解散するのではなくて、なんで26年、こんな身近なとこにいたのに当たれなかったのか、ちょっと検証してほしい」(悟さん) 悟さんは26年間、総額2200万円以上かけて保管してきた殺害現場。犯人が捕まったら現場検証をするという思いは叶ったが、悟さん自身、立ち会うことはできず、安福容疑者の顔すら見ることは出来なかった。 今後、この部屋をどうするのか尋ねると、まだ保存を続けるという。 「刑事の能力あるなしで解決する解決しないはいけない。そのためにも科学的捜査を併用して使わないといけない。早く遺伝子情報を使って、もっと正確な似顔絵を作ってほしい。引き続き訴えていくためにも、現場はまだ借りて、そのまま戦うつもり。遺伝子情報を使えるようになったら、片付けようという感じでおります」(悟さん) (『ABEMA的ニュースショー』より)

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