大リーグ・ガーディアンズの2投手を起訴、スポーツ賭博に関与か 米検察

(CNN) 米検察当局は、米大リーグ(MLB)のクリーブランド・ガーディアンズのエマニュエル・クラセ投手とルイス・オルティス投手について、スポーツ賭博やマネーロンダリング(資金洗浄)に関与した罪で起訴したと発表した。 クラセ被告はオールスターに3度選出されている。 ニューヨーク東部地区連邦検察のジョゼフ・ノチェラ検事は、オルティス被告がマサチューセッツ州ボストンで逮捕され、10日に連邦地裁に出廷する予定だと明らかにした。クラセ被告は現在、米当局の拘束下にはないという。 オルティス被告の弁護士は無罪を主張している。弁護士はCNN宛てのメールで、オルティス被告について、試合で勝つこと以外のことを故意に行ったという証拠はないと述べた。 CNNはクラセ被告の弁護人にもコメントを求めている。 両選手は2025年シーズン中、スポーツ賭博に関する調査の一環として、有給の休職扱いとなっていた。 ガーディアンズは声明で「法執行当局の行動を認識しており、今後も捜査当局およびMLBと全面的に協力していく」と述べた。MLBも司法省の捜査に協力しているとし、「MLBは捜査開始時から当局に連絡を取り、全面的に協力してきた」と明らかにした。 起訴状によると、両被告は共謀者と事前に打ち合わせて試合で投げる特定の球種や球速を操作することに合意していた。共謀者たちはこの内部情報を使い、投球内容を対象にした個別の項目に賭ける「プロップベット」で不正行為を繰り返したという。 クラセ被告の関与は23年に始まったとされ、自身の投球内容に関する賭けを不正に操作した疑いがある。起訴状によれば、クラセ被告は試合中にも情報を伝えていたとされる。 司法省によると、共謀者らはクラセ被告の内部情報を使い、少なくとも40万ドル(約6000万円)を不正に得た。 オルティス被告は25年にこうした行為に加わり、クラセ被告と協力して自らの投球を操作することで賭博師と連携した疑いが持たれている。検察は、オルティス被告が2試合で意図的にストライクではなくボールを投げるよう求められ、計1万2000ドルの報酬を受け取ったとみている。

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