土佐清水市長ら4人を官製談合の疑いで逮捕 改修工事の「最低制限価格」漏えい、落札させたか【高知】

土佐清水の市長に初当選してから2年ー。程岡庸市長は11日朝、官製談合防止法違反などの疑いで逮捕されました。また、共謀したとして土佐清水市議の永野裕夫容疑者と四万十市の会社役員の男2人も逮捕されました。 事件の舞台は、児童の減少で2024年3月に休校となった土佐清水市の旧幡陽小学校です。 澤村栄治記者: 「現場ではたくさんの工事車両が作業を行っています」 市は、旧幡陽小学校を宿泊型のコミュニティセンターに改修するための電気設備の工事をめぐり、2025年5月に指名競争入札を実施。幡多地域の6つの業者が参加した結果、四万十市の井上電工が落札しました。落札価格は5913万円で、最低制限価格を1万円上回っていました。ここに、官製談合があったとされています。 程岡市長は永野市議に入札の秘密事項である最低制限価格を漏らします。その最低制限価格は永野容疑者が四万十市の会社役員・榮勇男容疑者にー。そして、榮容疑者が井上電工の代表取締役・小野和幸容疑者に伝え、落札させた疑いがあります。警察は4人の認否を明らかにしていません。 程岡容疑者は2015年から土佐清水商工会議所の会頭を8年間務め、2023年の市長選で初当選。そのときこんな意気込みを語っていました。 程岡庸容疑者: 「市民のセールスマンでありたいと思っている」 現職市長の逮捕を受け、市民にも動揺が広がっています。 土佐清水市民: 「びっくりした。せっかく市長になったのに変なことしてがっかりした」 土佐清水市民: 「1期目にしてこういうことはありえない。もうちょっと力を入れて市の運営を頑張ってもらいたかった。残念どころではない、しっかりせー!という感じ」 土佐清水市民: 「現役の程岡市長が談合で逮捕された。びっくりまさか!まだ談合があるんやと思った。土佐清水はこれほど落ち込んで人口も減って、良いことを出してくれたらいいのに何しようがという感じ。残念というか恥ずかしい」 土佐清水市民: 「たまげた。人は分からん何をするやら」 今後の捜査のポイントは、市長と市議が業者に最低制限価格を教えた代わりに何らかの見返りをもらったかどうかです。県警は12日に市長と市議を送検し、贈収賄の疑いを視野に捜査を進めます。

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