粉飾した決算書を提出して県内の銀行から不正に融資を受け取ったとしておととし倒産した物流会社の元社長と元総務部長の男が逮捕されました。 詐欺の疑いで逮捕されたのはおととし倒産した金沢市の物流会社アペックスの元社長・沖野幸一容疑者（61）とアペックスで総務部長を務めていた嶋田一彦容疑者（60）です。 警察によりますと、2人は共謀して2021年6月、粉飾した決算書を県内に本社がある銀行に提出するなどして返済能力に問題がないように装ったとみられています。 その上で、2021年8月ごろ運転資金名目でその銀行に融資を申し込み2回にわたっておよそ1億円をだまし取った疑いがもたれています。 決算書が粉飾されていることに気づいた銀行が今年1月、刑事告発し今回の事件が発覚したということです。 2人の認否について警察は捜査に支障が出るとして明らかにしていません。 警察は余罪があるとみてだまし取った金の行方や動機などについても詳しく調べを進める方針です。