宿泊施設の脱衣場で裸の男児を盗撮したなどとして、大阪府警少年課は13日、児童買春・ポルノ禁止法違反（提供目的製造）の疑いで、徳島県美馬市の元幼稚園職員、鎌田裕樹容疑者（38）を逮捕したと発表した。容疑を認め、「SNS（交流サイト）で動画を500～600人に販売した」と供述している。 府警は、鎌田容疑者の自宅からSDカード25枚などを押収。少年課によると、400本以上の動画が記録されていた。鎌田容疑者は小学生男児から男子高校生を狙って「約5年前から盗撮を始めた。性欲を満たし、金を稼ぐためにやった」とも供述。これまでに動画販売で200万～300万円を得ていたとみられるという。 逮捕容疑は昨年2～11月、香川県内の宿泊施設にある大浴場の脱衣場で、大阪市や岡山市に住む当時9～14歳の男児ら3人の全裸姿を撮影。販売する目的で児童ポルノを製造したとしている。 同課によると、鎌田容疑者はタブレット端末をかばんや脱衣所のかごに隠して撮影していた。3人は運動クラブに所属し、強化合宿や大会のために香川県を訪れて宿泊施設を利用していた。鎌田容疑者は「体格の良い子供の動画は高く売れた」とも説明しているといい、施設に駐車しているバスやユニホームなどから撮影対象の子供を物色していた可能性があるという。