捜査情報を漏らしたとして警視庁の男性警部補が逮捕された事件を受け、警察庁の楠芳伸長官は「国民の信頼を著しく損なうもので言語道断である」と述べました。 警察庁 楠芳伸長官 「全国警察を挙げて匿名・流動型犯罪グループ対策を推進しているなかで、現職の警察官が捜査情報の漏洩(ろうえい)で逮捕されたことは、国民の信頼を著しく損なうものであり、言語道断であると考えております」 警視庁・暴力団対策課の神保大輔容疑者(43)は4月から5月にかけて、違法スカウトグループ「ナチュラル」の関係者に捜査情報を漏らした地方公務員法違反の疑いで逮捕されました。 逮捕を受けて警察庁の楠芳伸長官は「警視庁において捜査・調査を尽くし、事実関係に即して厳正に対処するとともに、再発防止策を徹底する必要がある」と述べました。 そのうえで、捜査情報の厳格な管理について指導を徹底したうえで、トクリュウ対策を一層推進する考えを示しました。