まもなく年末の忘年会シーズンがやってくる。繁華街では酔客と共にキャッチやぼったくりの被害が予想され、警視庁が注意を呼びかけている。 「エッチなキャバクラでも何でもありますよ。4000円！」 JR新橋駅（東京都港区）周辺では、こうした呼び込みが年中続いている。都迷惑防止条例違反だが、生活安全特別捜査隊によると1～9月、客引きやぼったくり被害に関する110番通報が約140件あり、被害額は1億7000万円に及んだ。前年より件数は減ったが、額は増えた。 被害は新橋に近い銀座地区でも起きており、特に年末は警戒が必要だ。 警察への相談事案では、男性4人が「1人60分4000円」という客引きの触れ込みで入ったキャバクラで30万円を請求されたり、「1人1時間2500円で飲み放題」と言われて1時間飲食した男性客5人が97万円を請求されたりしたケースがあるという。 警視庁は摘発も進めており、11月12日には新橋の路上で客引きをしたとして飲食店従業員ら41～53歳の男性4人を都迷惑防止条例違反容疑で逮捕した。 7月4日午後9時ごろ、通行人に「キャバクラでも何でも。4000円」と声をかけ、店に連れて行った疑いがあるという。 生特隊は「年末にかけて人出が多くなり、被害も増えるかもしれない」として客引きに応じないよう呼びかけている。【菅野蘭】