「マネープリーズ」目が覚めたら枕元に凶器を持った男が…マンション2階でも強盗に襲われる〝恐怖〟

「マネープリーズ」 早朝、目覚めたら枕元に凶器を持った男がいて、こんな言葉で脅されたら誰しも背筋が凍るだろう。 11月10日の朝、新宿署から送検されたのは職業不詳の桝田アシュラフ大也容疑者(24)。背中まで届く長髪をドレッドにした桝田容疑者は、細身ながら190㎝はあろうかと思われる長身だ。部屋に侵入された女性の恐怖がいかばかりのものだったかは想像に難くない。 桝田容疑者は警視庁国際犯罪対策課に強盗と住居侵入の疑いで逮捕された。10月10日午前5時40分ごろ、東京・新宿区内のマンション2階の一室に侵入し、住人の20代女性に凶器のようなものを示して現金およそ2万3000円を奪った容疑だ。 「桝田容疑者はマンション1階のゴミ集積所から2階ベランダに上がり、無施錠の窓を開けて室内へ侵入したとみられています。女性は被害直後に自ら110番通報しており、ケガはありませんでした。女性と面識はなかったようです。 防犯カメラには、事件の数時間前から桝田容疑者が現場周辺を徘徊する姿が映っており、警視庁は計画的犯行とみています。さらに、犯行後には衣服を着替えて逃走していた形跡もありました」(社会部記者) 取り調べに対し、桝田容疑者は「身に覚えがありません」と容疑を否認しているという。警視庁は余罪の可能性も視野に捜査を進めている。 今回の事件で桝田容疑者は2階のベランダの無施錠の窓から室内に侵入している。防犯アドバイザーの松丸俊彦氏は「マンションの2階以上に住む人は、1階じゃなければ大丈夫だろうという安心感から窓を開けたままにしてしまいがちですが、そこを狙う強盗や空き巣もいます」と話す。2~3階くらいであれば、少し離れた場所などから見ると窓が無施錠なのはわかってしまう場合もあるという。 ◆「防犯フィルムと補助錠で対策を」 「今回の強盗は部屋に住人がいるのに侵入しているところから、どういう人が住んでいるのか、わかった上で強盗に入っている可能性もありますね。まずは鍵をしっかりかけるということが大事なのは間違いありません。 そのうえで何か対策するのであれば、防犯フィルムです。防犯フィルムを貼ると窓を割るのに時間がかかるので、侵入を遅らせることができます。窓を割ろうとすると、蜘蛛の巣を張ったようなヒビが入って、音が出て、割るのに時間がかかります。警察庁の統計でも、開けるのに5分かかったら、7割の侵入者があきらめるという統計があります」 もう一つ「補助錠」も有効だという。 「昼間、掃除しているときに窓を開けておきたいとか、子供がいる家などにも有効なのが『補助錠』です。これは引き戸のタイプの窓や戸に後付けで設置できるもので、ホームセンター等で安く購入できます。補助錠を設置すると一定幅以上は開かなくなるので、不審者が侵入できない幅で窓や戸が止まるようにしておく。相当力を込めれば開きますが、強引に開けようとすれば音がするので、早く気づくことができます。 そして補助錠を設置するときに大事なポイントは、なるべく上につけることです。下のほうにつけると、しゃがんで補助錠を解除しようとすることも考えられますが、上のほうに設置すると背伸びしないと解除できないので開けにくく、解錠しようとする犯人の姿が目立ちやすくなるんです。防犯フィルムと補助錠を組み合わせて対策してほしいですね」 昔であれば、1階でも暑い時期などは窓を開けて寝るのが当たり前だったが、今や防犯体制をきっちりしなければ、安心して眠ることもできない時代になってしまったようだ。 ※「FRIDAYデジタル」では、皆様からの情報提供・タレコミをお待ちしています。下記の情報提供フォームまたは公式Xまで情報をお寄せ下さい。 情報提供フォーム:https://friday.kodansha.co.jp/tips 公式X:https://x.com/FRIDAY_twit 取材・文:中平良

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