●中国製、自宅に3丁所持か 本物の拳銃と同じ殺傷能力を持つ「おもちゃの拳銃」を輸入、所持したとして、七尾署と石川県警組織犯罪対策課は18日、銃刀法違反の疑いで、七尾市御祓町、会社役員前田真路容疑者(58)を逮捕した。前田容疑者は「輸入時点で違法な物とは思っていなかった」と一部否認している。県警が玩具銃に関連する銃刀法違反容疑で逮捕するのは初めて。 逮捕容疑は5月26日、中国から国際貨物で拳銃1丁を輸入した疑い。8月19日、自宅で拳銃3丁を所持した容疑も持たれている。 署によると、拳銃はいずれもプラスチック製で金属製弾丸を発射できる。中国製品とみられ、前田容疑者は通販サイトで購入したという。大阪税関が空港の検査で銃を見つけ、税関の通報を受けた同署の家宅捜索で他の銃も発見した。 銃刀法違反に該当する玩具銃は海外サイトなどで購入が可能で、日本の量販店やゲームセンターの景品として広まった。警察当局が危険性に鑑み、2023年から摘発に乗りだした。