漁船の網の修理を巡って架空の人件費などを申告し、詐欺の疑いで逮捕されていた高知県の須崎町漁協の元組合長を高知地検は11月19日、詐欺の罪で起訴しました。 詐欺の罪で起訴されたのは、須崎市の須崎町漁協の元組合長・和田義光被告(75)です。 起訴状などによりますと2020年11月、和田被告が漁で使う網を損傷する事故に遭ったことから、2021年2月に須崎沖沿岸漁業自主調整促進協議会に対し、網の修理作業者などの人件費、延べ50人分を水増した虚偽の申告を行い、水増し分の人件費78万2000円を含む現金約144万円をだまし取った罪に問われています。 また、この事件に関与したとして詐欺の疑いで逮捕されていた漁協の75歳の監事の男性について、高知地検は「勾留満期までに起訴、不起訴の処分に至らなかった」として処分保留の釈放としています。