東京大学医学部付属病院の医師の男が、特定のメーカーの医療機器を使う見返りに現金を受け取ったとして警視庁に逮捕されました。 収賄の疑いで逮捕されたのは、東京大学医学部付属病院の医師の松原全宏容疑者(53)です。また、医療機器メーカー「日本エム・ディ・エム」の元社員・鈴木崇之容疑者(41)が贈賄の疑いで逮捕されました。 松原容疑者は2021年と2023年の2度にわたり、「日本エム・ディ・エム」が販売する整形外科用の医療機器を使用するなどの便宜を図った見返りに、病院の口座に40万円ずつ、あわせて80万円を振り込ませ、このうちおよそ68万8000円を不正に受け取った疑いが持たれています。 松原容疑者は受け取った現金を私的な品物の購入などに使用していたとみられていて、警視庁が詳しい経緯を調べています。