マカオ治安警察局は11月17日、コタイ地区にある統合型リゾート(IR)併設ホテルにフロント主任として勤務するマカオ人の男(29)について、職務上の立場を利用し、職場の金庫内に保管されていた多額の現金を盗んだとして逮捕したと発表。 同局によれば、同月13日、ホテル運営会社からフロント主任の職権濫用による会社財産の窃盗事案に関する通報が寄せられ、捜査に着手したとのこと。 このホテルでは、日常業務の必要性から各フロントスタッフに現金保管用の金庫が割り当てられており、別のスタッフが金庫内の残額に異変があったことに気づいたをきっかけに調査を進めたところ、被疑者が職権及び同僚間の信頼を悪用し、12回にわたって部下の社員証と自身の権限付き証書を利用して金庫を開け、合計36万5000香港ドル(日本円換算:約728万円)及び4800マカオパタカ(約9.3万円)の現金を持ち出していたことが判明しという。 通報を受けた同局が被疑者の身元を確認したところ、すでにマカオを離れていたことがわかったが、15日にマカオ国際空港に到着したことから、空港内で逮捕に成功。被疑者は同局の調べに対し、容疑を認めた上、盗んだ現金についてはカジノで使い果たしたなどと供述しており、同局は男を加重窃盗罪で検察院送致するとした。