愛知県教委、わいせつ教員5人を懲戒免職 12日に臨時学校長会議

愛知県教育委員会は11日、公立の中学、高校の教員5人を、盗撮やわいせつ行為で免職の懲戒処分にしたと発表した。2025年度にわいせつなどで免職処分にした教員はすでに8人に上り、24年度1年間と同数になった。県教委は12日に臨時の県立学校長会議を開き、不祥事の防止を徹底し、信頼回復を図るとしている。 県教委によると、懲戒免職処分は20~40代の男性5人で、内訳は盗撮が2人、わいせつ行為が3人だった。 みよし市内の中学に勤務する男性講師(25)は、女子生徒の着替えを盗撮しようとしたとして、7月に性的姿態撮影等処罰法違反容疑で逮捕された。その後、処分保留で釈放された。同市内の別の中学に勤務する男性教諭(42)は、交流サイト(SNS)で連絡を取り合っていた卒業生の女子生徒と校内で会った際、背後からスマートフォンで下着を撮影しようとした。 一方、尾張地区の高校に勤務する男性教諭(32)は、他校の女子生徒をホテルに誘ってわいせつな行為を繰り返し、6月に県青少年保護育成条例違反の容疑で逮捕された。豊田市内の高校に勤務する男性教諭(26)は、SNSで知り合った同じ高校の女子生徒にわいせつな行為をしたり、わいせつな画像を見せたりした。8月に児童福祉法違反などの容疑で逮捕された。いずれも、処分保留で釈放された。 また、尾張地区の別の高校に勤務する男性講師(23)は、同じ高校の女子生徒とSNSで連絡を取り合い、性的な動画や写真を送信させたほか、校外で複数回、わいせつな行為をした。 11日に記者会見した県教委の担当者は、SNSでのやりとりが発端となったケースが多いことについて「きっかけをどれだけ閉ざすかが課題だ。教員だけではなく、児童、生徒、保護者にも現状を説明し、両面から防止の徹底に努めたい」と話した。一方、みよし市が小中学校の更衣室やトイレ、教室の出入り口に防犯カメラを設置する方針を打ち出したことについて、県教委としては個人情報保護などの問題を挙げ、設置に慎重な姿勢を示した。【真貝恒平】

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