「偽の刻印」の金塊を調達したか、中国籍の男を逮捕 ニセの書類も

うその書類を示して金塊を売却したとして男女8人が逮捕される詐欺事件があり、警視庁が、中国籍の会社役員、唐明昊容疑者(43)=千葉県柏市=を詐欺と有印私文書偽造・同行使の疑いで新たに逮捕したことが、捜査関係者への取材で分かった。警視庁は金塊の調達役だったとみている。 捜査関係者によると、唐容疑者の逮捕容疑は、別の人物と共謀して3月11日、東京都千代田区の店舗で、偽の刻印入りの金塊(8キロ)が正規品であるとする書類を示し、売買契約を結んで約1億2千万円をだまし取ったというもの。 唐容疑者は、金塊や、正規品であるとする書類を何らかの手段で調達する役割を担っていた、と警視庁はみて、入手経路を調べる。 唐容疑者らは3~7月、密輸入されるなどした金塊の不正な売却で計約95億円をだまし取った、と警視庁はみている。だまし取った金は、犯罪による利益であることを隠すため、暗号資産に交換していた可能性があるという。(三井新、西岡矩毅)

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