「日頃の私に対する態度に腹が立った」施設入所者に膝蹴りで失明させた疑いで22歳の介護職員の男を逮捕 兵庫・三田市の医療福祉施設

兵庫県三田市にある重度の心身障がい者が入所する医療福祉施設で、22歳の介護職員の男が就寝中の男性入所者を膝蹴りし、左の眼球破裂で失明する重傷を負わせたとして逮捕されました。男は「日頃の私に対する行動に腹が立った」と供述しているということです。 傷害の疑いで逮捕されたのは、兵庫県三木市の生活支援員・上竹英容疑者(22)です。 警察によりますと、上竹容疑者は9月1日午前5時頃から5時半頃の30分ほどの間に、三木市にある重度の心身障がい者が入所する医療福祉施設の部屋で、眠っていた21歳の男性入所者に対し、眼球付近を膝蹴りし、ケガをさせた疑いが持たれています。男性入所者は、施設の医師に容体を見てもらった後、病院に搬送されましたが、左の眼球が破裂し、失明する重傷だということです。 警察によりますと、男性が「いや!」などと大きな声で泣き叫んでいることから、別の職員が様子を見に行ったところ、男性が左目から血を流していることに気づき、事件が発覚。事件当時、目撃者はいなかったということです。男性には重度の知的障がいがあり、車いすを使用していて、簡単な会話しかできないということです。 障がい者虐待防止法では、障がい者福祉施設では、虐待を受けたと思われる障がい者を見つけた場合は通報する義務があるため、施設は9月3日に三田市に通報。三田市は調査をしましたが、ケガをさせた人物がいるのかわからなかったということです。その後、9月26日に施設の事務長が警察に相談し、警察が捜査を始めたということです。 上竹容疑者は事件当日は夜勤で、1つの棟を職員4人で担当していました。上竹容疑者は、男性のおむつを替えるために部屋を訪れていましたが、施設からの聞き取りには「やっていない」と関与を否定していたということです。 警察の調べに対し、上竹容疑者は「日頃からの被害者の自分に対する拒絶されたり、つねられるなどの行動に腹が立って、顔面に膝蹴りをしました」と容疑を認めているということで、警察は当時の詳しい状況などを調べています。

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