立花孝志容疑者を起訴 死亡した元兵庫県議への名誉毀損罪 地検

元兵庫県議の男性を中傷したとして逮捕された政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志容疑者(58)について、神戸地検は28日、名誉毀損(きそん)の罪で起訴した。 立花被告は交流サイト(SNS)や選挙の演説で昨年12月~今年1月、元兵庫県議の竹内英明さん(当時50歳)が県警の任意聴取を受けて逮捕される予定だったなどと発信し、竹内さんの名誉を傷つけたとされる。中傷は竹内さんの死亡後も続けられたという。 竹内さんの妻から刑事告訴を受け、県警が9日に逮捕していた。 竹内さんは斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを調べる「県議会調査特別委員会(百条委)」の委員を務めていた。 県議会から不信任決議を突きつけられた斎藤氏は、失職に伴う出直し知事選(2024年11月17日投開票)に出馬。立花被告も立候補し、自身の当選を目指さず斎藤氏を支援する「2馬力選挙」を展開した。 被告はSNSや街頭演説で、斎藤氏に批判的な立場の一部県議らを激しく非難。竹内さんも疑惑を告発する文書の作成に関わったと名指しされ、「黒幕」などと指摘された。 竹内さんは出直し選直後に県議を辞職。しかし妻らによると、被告の発信に端を発した匿名の誹謗(ひぼう)中傷が相次いだ。竹内さんは今年1月18日に自宅で死亡しているのが見つかった。自殺とみられる。【木山友里亜】

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