宇宙から捉えられた香港集合住宅「最悪の火災」…衛星写真が「ビフォー・アフター」を明らかに

衛星画像を提供する米企業のバントールは、香港の集合住宅で発生した大規模火災の被害状況を示す、劇的な「ビフォー・アフター」の衛星画像を公開した。 この衛星画像は、マンション群のある宏福苑(ワンフック・コート)の高層マンションが焼け落ち、いくつもの建物から煙が立ち上っている様子を捉えている。災害前に撮影された同地区の衛星画像とは、鮮烈な対比を成している。 11月26日午後に香港北部の大埔地区の高層マンション群で火災が発生。改修工事のために建物を覆っていた竹製の足場とネットを伝って急速に広がったこの火災は、7棟のマンションに延焼し、消火に数日を要する大規模なものとなった。 11月28日午後4時時点(日本時間)で死者数は128人に上り、200人以上の住民と連絡が取れていないという。この火災は、ここ数十年の間に香港で起こった火災の中でも最悪なものの一つとなった。 救助隊員たちは、割れた窓から炎がオレンジ色に輝いて見えるほど危険かつ不安定な状況下で、マンションの部屋を一部屋ずつ確認しながら、極度の熱気と煙の中で救助活動を続けている。香港消防処の黄嘉栄副処長によると、上層階からの救助も行われているという。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする