香港の高層住宅群火災、死者少なくとも128人に さらに8人を汚職容疑で逮捕

26日午後に発生した香港の高層住宅群火災で、当局は28日午後、少なくとも128人の死亡が確認されたと発表した。また、火災前に進められていた改修工事をめぐり、汚職の疑いで8人が新たに逮捕された。火災をめぐっては、これまでに別の3人が過失致死容疑で拘束されている。 火災では79人が負傷したほか、数十人が今なお行方不明となっている。この火災は、香港で過去70年以上で最も死者が多い火災となった。 火災の原因は依然として不明だが、当局は、窓の外側に設置されていた発泡スチロールや防護ネットが延焼を助長したと述べた。 警察は、当局が今後3〜4週間にわたり捜査を続けると発表した後、証拠収集を開始するために建物に入った。 香港廉政公署(ICAC)は、28日に汚職容疑で逮捕した中には、エンジニアリング会社の取締役や足場の下請業者が含まれていると述べた。 火災が高層住宅群「宏福苑(ワン・フク・コート)」の8棟のうち7棟に広がった後、現場では2311人の消防士が消火活動にあたった。 消火活動はすでに終了している。消防署は記者会見で、火災は28日午前10時18分までに完全に鎮火したと発表した。 89人の遺体がまだ身元不明で、うち16人の遺体は建物内に残っているという。 現場近くのコミュニティーホールが行方不明の家族を探すために開放され、大勢が集まっている。親族には、身元確認のために家族写真を持参するよう求められている。 香港政府はまた、避難した住民のための避難所や支援センターを設置した。ボランティア団体は、衣類や衛生用品など、被災者向けの物資を梱包(こんぽう)し整理している。 火災は26日午後2時51分に発生。消防当局は午後6時22分に、火災として最も深刻なレベル「5」に分類した。 消防署によると、火災は低層階で発生した後、上階に広がり、最高で摂氏500度に達した。その結果、消火後に一部で再び火が燃え上がったという。 今年初めに退去した元住民はBBCに、「私たちにできることは何もなかった。家が徐々に燃えていくのを一緒に見ていた」と語った。 建物の外側に可燃性のネットやその他の資材があったため、火災は他の棟にも急速に広がった。 身元が確認された死者には、消防士ホー・ワイホーさん(37)も含まれている。現場で連絡が途絶え、約30分後に倒れているのが発見されたという。当局によると、他に消防士12人が負傷した。 移民支援団体によると、被災した建物で作業していたインドネシア国籍の2人も死亡した。インドネシア人やフィリピン人の労働者は、依然として行方不明者の中に含まれている。 インドネシア出身のフィタ氏は、雇用主と共に建物内にいた際、消防車のサイレンを聞いたと述べた。フィタさんは、サイレンは恐ろしく混乱させるものだったと表現したが、無事だったことに「とても感謝している」と付け加えた。 「それでも、友人たちのことが心配だ。普段は話をするのに、火災以来会っていない」と、フィタさんはロイター通信に話した。 避難所にいる多くの人々は、火災の衝撃が続く状態で、メディアへの発言をためらっている。 香港では、衝撃が急速に怒りへと変わり、誰がこの火災の責任を負うべきかという疑問が高まっている。 複数の住民が、火災発生時に火災報知器の音を聞かなかったと述べている。香港消防当局は、8棟すべてで火災報知器が効果的に作動していなかったことが分かったと発表した。 一方、住民の一人はBBCに対し、一部の警報器が建設作業員によって切られていたと語った。 高額な改修費用に関する住民の過去の苦情や、使用された資材が防火規制に適合していたかに関する報告も再浮上し、インターネット上で広く拡散している。 警察の報道官は、「(改修に関与した)企業の責任者らが重大な過失を犯し、それがこの事故を引き起こし、火災を制御不能な状態に広げ、大きな犠牲をもたらしたと考える理由がある」と述べた。 1983年に建設された「宏福苑」は、香港北東部の大埔区にある公営住宅。31階建ての建物8棟で構成されている。 2021年の政府の調査によると、全8棟の1984戸に約4600人が住んでおり、その4割近くが65歳以上だという。中には、竣工直後から住んでいる住民もいる。 香港で記録上、最も死者が多い火災は1948年、5階建て倉庫の1階で起きた爆発が原因のもので、176人が死亡した。 追加取材:マーティン・イップ、ジェミニ・チェン(香港) (英語記事 Eight more arrested over fire in Hong Kong that killed at least 128 people)

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