(CNN) 香港の高層住宅群で今週発生した火災では、少なくとも128人が死亡した。依然として多くの人の行方が分かっておらず、ここ数十年の香港で最悪の惨事となっている。 当局によると、火災は出火から2日近くが経過した28日午前、正式に鎮火した。救助隊は高温が妨げとなり、閉じ込められた住民の元へたどり着けなかったと説明している。 高層ビルが立ち並び、通常は高い安全面の実績と建築基準を誇る香港で、なぜ建物から建物へと火が燃え移り、これほど致命的な事態になったのか――。疑問の声が渦巻いている状況だ。 香港・大埔にある公営住宅に暮らしていた住民は4000人を超え、その多くは65歳以上だった。 火災の正確な原因はまだ分かっていないが、刑事捜査が始まっている。 住宅群は改修工事が行われている最中で、竹の足場や安全ネットに囲まれていた。これは香港や中国本土の一部地域で目立つ建設手法だ。当局はまた、複数の部屋の窓を覆っていた発泡スチロール板などの可燃素材が延焼拡大につながった可能性がないかも調べている。 当局は29日、同じ建設会社が各地で手掛けていたプロジェクト28件を停止。同様の素材を使っていた別の請負業者による2カ所での作業についても中断を命じた。 緊急対応チームは当初、被害が出た7棟のうち3棟に活動を集中させていた。 当局によると、29日の時点で依然150人の行方が分かっていない。 消防隊は閉じ込められている人がいないか確認するため、全ての住宅でドアなどを破って中に入る対応を取った。 香港の消防幹部は今週、火災の状況が当初の想定より「大幅に深刻」だったことから、消火作業が「予想以上に長引いた」と説明していた。 今回の惨事を受け、中国政府からは一定の自治が認められている香港での反政府運動に警鐘を鳴らす声が改めて出ている。市当局は「混乱をあおる」者の取り締まりを求められており、2019年に発生した民主化デモに言及する当局者もいる。 これまでに分かっている情報は以下の通り。