金の延べ棒をだましとる詐欺が急増 買い取り事業者に情報共有 警察庁

警察庁によりますと、金の延べ棒など金地金をだましとる特殊詐欺が急増していて、ことし1月から9月では100件発生し、被害額は去年1年間の16億8000万円を超えて26億7000万円となりました。 こうした特殊詐欺では、だましとられた金地金がそのまま大手の買い取り事業者に持ち込まれるケースのほか、金地金に偽の刻印をし正規品を装って事業者に持ち込まれるケースも確認されているということで、警視庁は先月、刻印を偽造した金の延べ棒を売却したとして中国籍の男女らを逮捕しています。 こうした手口では、金地金を溶かし、再形成したうえで偽造した大手貴金属事業者の刻印をするなどの密造工場が存在するとみられています。 警察庁はこうした事案などをふまえ、金地金を買い取る複数の貴金属事業者に対し、不正な金地金の売却手口など取引で着眼すべきポイントを共有しました。そのうえで不審なケースは早期に警察に通報するよう呼びかけています。

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