国産と偽りコメ販売容疑 夫婦追送検、294トン売り上げか 大阪府警

ベトナム産のコメを国産と偽って販売したとして、大阪府警生活環境課は1日までに、詐欺容疑などで、食品輸入販売会社「Frechi(フレッチ)」代表でベトナム籍のチャン・ティ・トゥ・フェン被告(37)=関税法違反の罪などで起訴=ら夫婦を追送検した。 2人はこれまで、産地偽装したコメ約294トンを30都府県の小売業者に販売し、約1億3000万円を売り上げたという。フェン被告は「ベトナムで安くコメを仕入れて日本で売れば利益が出ると思った」と供述しており、同課は価格高騰に乗じてコメを密輸し、繰り返し販売していたとみて調べる。 追送検容疑は3~9月、小売業者4店舗にベトナム産のコメ約8トンを国産と偽って販売し、現金約498万円をだまし取るなどした疑い。同課によると、2人は販売時、業者に「日本米の販売始めました」「10キロ5800円、ブレンドじゃないですよ」などと伝えていた。 2人はコメを緑豆と偽って不正に輸入しようとしたとして、10月に関税法違反などの容疑で逮捕、その後起訴された。ベトナム産コメ約570トンを密輸したとみられる。

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