警察署の留置場で勾留中の男性(56)が意識不明→死亡 朝7時の起床時間に起きてこず…死因は「病死」で事件性なし【高知・四万十】

警察署内の留置場で勾留されていた男性が、意識がない状態で発見され、その後死亡する事案がありました。男性は病死で、警察は「事件性は無く、留置管理上に問題は無かったと捉えている」とコメントしています。 死亡したのは、中村警察署の留置場に勾留されていた56歳の男性です。高知県警によりますと、2日午前8時5分ごろ、起床してこない男性を起こしに行った警察官が、留置場内で意識を失っている男性を発見しました。 男性はすぐに宿毛市内の病院へ救急搬送されましたが、3日午後9時17分ごろ、搬送先の病院で死亡しました。男性に外傷は無く、死因は「脳出血」だということです。 県警によりますと、男性は9月中旬に逮捕されてから勾留が続いていて、持病の薬を飲んでいたということです。 11月27日に行われた健康診断では異常は見つかりませんでしたが、29日の午前中に38.1℃の発熱があり、30日に四万十市内の病院を受診していました。その際の診断結果は「高熱」で、インフルエンザや新型コロナウイルスの検査は「陰性」でした。 その後、12月1日に男性が「病院に行きたい」と訴え、病院と警察で協議し、翌2日に行くことになっていたということです。 警察官が最後に男性を確認したのは2日午前3時ごろで、男性は留置場内で壁にもたれて座っていて、声をかけて「2日に病院に行く」などと会話をしていました。 しかしその後、本来の起床時間である午前7時を過ぎても男性が起きてこず、午前8時過ぎに警察官が確認しに行ったところ、男性は布団の上で横になっていて、呼吸はあるものの意識が無く、呼びかけにも応じなかったということです。 県警によりますと、医師は「死因と持病との関連は不明だ」と話しているということです。 高知県警・留置管理課は、「被留置者のご冥福を心よりお祈りする。事件性はないと判断していて、留置管理上に問題は無かったと捉えている」とコメントしています。

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