闇バイト強盗事件 捜査かく乱工作で「シグナル」登録にアメリカの電話番号などを利用か 専門家は「シグナル」の解析の難しさを指摘 警視庁

首都圏で相次いだ闇バイト強盗事件で、逮捕された男らが犯行の指示に使った通信アプリのアカウントを作成する際、アメリカの電話番号を使い捜査をかく乱する工作をしていたことがわかりました。 去年、相次いだ闇バイト強盗事件のうち、千葉県市川市の事件で首謀者として関わったとみられる福地紘人容疑者(26)らは、けさ送検されました。 福地容疑者らは、実行役とのやりとりの際、秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」で「パトリック」などと名乗った9つのアカウントから指示していたとみられることがすでにわかっています。 その後の捜査関係者への取材で、福地容疑者らは「シグナル」のアカウントを作成する際に、アメリカの電話番号を使う偽装工作をしていたことが新たにわかりました。合同捜査本部は、国外に出ているかのように偽装し、捜査をかく乱するねらいだったとみています。 秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」。専門家は、通信履歴の解析の難しさを指摘します。 サイバー犯罪に詳しい元警察官 森雅人さん 「(LINEなどの)普通の通信アプリも暗号化通信にはなっているが、ある程度その通信を介在するサーバーの中に通信の状況が残っている。ところが、シグナルの場合はそういった状況が一切中継サーバーの中に残っていない」 合同捜査本部は引き続き、事件の全容解明に向け捜査を進める方針です。

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