ニセ警官にインチキ逮捕状を見せられ「潔白を証明する必要がある」信じた50代女性が475万円振り込み…金がなくなり本物の警察に「私に逮捕状はでていますか」と相談で被害に気づく

11月、北海道小樽市に住む50代の女性が、警察官を名乗る男らに475万円をだまし取られました。女性は、犯人グループから誰にも相談しないよう口止めされていました。 警察によりますと、11月12日小樽市に住む50代女性のスマートフォンに、千葉県警を名乗る男から電話があり「資金洗浄事件を捜査している」「あなた名義の銀行口座が捜査対象になっている」「弁明があるなら次にかかってくる電話の相手に話をするように」などと女性に伝えました。 数分後、女性のスマホに千葉県警の「轟(とどろき)」と名乗る男から電話があり、女性にLINEを交換するよう指示すると「逮捕状も出ている」と話し、LINEで女性の名前が入ったニセの逮捕状の画像を送ってきました。 その上で男は「身の潔白を証明する必要がある」「あなたの口座に犯罪のお金が入金されていないか確認する必要がある」などと話すと、それを信じた女性は11月12日から22日までの間、指定された口座に、現金自動預け払い機(ATM)を通じて7回にわたり合計475万円を振り込みました。 振込先として指定された複数の口座には、日本人と思われる個人名義口座のほか、会社名義の口座もあったということです。 金が尽きた女性は、轟と名乗る男からの指示を受け、消費者金融で金を借りようとしましたが、借りることができず、11月30日昼ごろ、逮捕される覚悟で小樽警察署を訪れ「私に逮捕状は出ていますか」と相談したことで、だまされていたことに気づき、事件が発覚しました。 女性は、夫と2人暮らしでしたが、男らから、誰にも相談しないよう口止めされていたということです。 警察はオレオレ詐欺事件として捜査をするとともに、身に覚えがない要求には簡単には応じず、専用電話「#9110」などで警察に相談するよう呼びかけています。

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