証券口座乗っ取り、相場操縦 38歳経営者ら起訴 東京地検特捜部

他人の証券口座を乗っ取り不正な株取引で相場操縦をしたとして、東京地検特捜部は19日、中国籍の林欣海(りんしんはい)容疑者(38)=川崎市=を不正アクセス禁止法違反と金融商品取引法違反(相場操縦)で起訴した。代表を務める貴金属輸入会社「L&H」の業務や財産に関連した犯罪だとして、法人としての同社も相場操縦で起訴した。一方で、林容疑者とともに逮捕されていた中国籍の男性(42)は不起訴処分(容疑不十分)とした。 起訴状によると、林被告は何者かと共謀して3月17日、証券会社の顧客男女10人が持つ10口座へ不正にアクセスし、東証スタンダードに上場している1企業について計188万8400株を買い付けたり、買い注文を出したりするなどして株価を不正に84円から110円につり上げ、計72万株を売り抜けたとされる。 特捜部は、認否や利得額を明らかにしていない。不正アクセスされた10口座と林被告が経営する法人名義の1口座の計11口座が用いられたとしている。【五十嵐隆浩】

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする