シリーズ「激動2025」、5回目のテーマは「事件・事故」です。 家族間の殺人事件や放火殺人などの重要犯罪が相次ぎ、県民生活に暗い影を落としました。 ★「火災発生しています。外に避難してください」 8月、八戸市新井田で起きた白昼のアパート火災。1人暮らしの女性が亡くなりました。その10日後――。 ★近所の人 「目の前でそういう事件が起きるというのは、予想もしていないですよ」 隣の部屋に住む女が逮捕・起訴されました。事件前、女がアパート周辺をうろつく姿が、複数の防犯カメラに映っていました。在宅時を狙った犯行だったのか。動機はいまも明らかになっていません。 真っ赤な炎を上げる、つがる市木造の古民家。放火と詐欺の罪で起訴された男たちの中には、火災保険の元調査員も含まれていました。50万円で購入した古民家に4,000万円の保険をかけていたとされ、同様の手口を全国で繰り返していた疑いが持たれています。 ★近所の人 「びっくりしました。まさかこんな近くで」 「親しみやすい感じの方でした」 「信じられない」 ★青森放送 安達直樹 記者 「おいらせ町の事件現場です。付近は静かな住宅街の一角で、事件は起きました」 9月、おいらせ町の住宅街。夕食の時間帯でした。 ★「父親を刺した」 殺人の疑いで逮捕されたのは無職の息子。父親の背中には深い刺し傷があり、さらに数十か所に刺し傷があったということです。 ★青森放送 葛西将央 記者 「信号機が根元から折れ、車が道路下に転落しています。フロントガラスや前方部分は大破しています」 青森市の国道交差点で発生した死亡事故。運転していた24歳の男からは、基準値の2倍以上のアルコールが検出されました。バーベキューで酒を飲み、そのまま運転していたとみられています。 夏の参議院選挙を巡る事件もありました。 ★藤崎町 平田博幸 町長 「私がメール配信したすべての方に、心からおわび申し上げる次第です。本当に申し訳ありませんでした」 公職選挙法違反の疑いで書類送検されたのは現職の町長。職員などに、特定の候補者への投票をメールなどで依頼したとされています。 ★藤崎町民 「そういう話があるなら、本当に残念だ」 「とにかくそれはだめです。今まで町長をやられてきて、そんなことをして」 町長は現在4期目で、違反の認識は「なかった」としています。 このほか、無罪を主張していた男に懲役13年の実刑判決が言い渡された事件や、七戸町の死体遺棄事件で主犯格の男に懲役14年の実刑判決が言い渡されるなど、司法の判断が相次ぎました。 ★青森放送 木下玲斗 記者 「捜査員が続々と集まり、現場は物々しい雰囲気になっています」 すぐそばに中学校がある住宅地で、高齢の夫婦が殺害されました。 ★「両親を殺した」 自ら通報し、逮捕されたのは、韓国籍で青森市合浦1丁目の無職、金本大周容疑者(34)です。現場からは血の付いた文化包丁1本が押収されました。 ★亡くなった夫婦の知人 「やっぱりショックですね。私よりも、家内のほうが泣いていました」 夫婦には刺し傷や切り傷が20か所以上ありました。捜査関係者によりますと、容疑者は「働くよう促す父親に恨みがあった」などという趣旨の供述をしているということです。 育てた子どもになぜ命を奪われなければならなかったのか――。事件の全容解明が急がれます。