韓国で交流サイト(SNS)を通じて金品と引き換えに外国人登録証などを偽造・販売した組織員とこれを購入して就労に使った外国人が摘発された。警察は中国・ベトナム国籍のリーダーA容疑者も追跡している。 ソウル警察庁系は23日、外国人登録証と建設資格証を偽造して外国人に販売したり、これを購入して建設現場などで就労したりした外国人ら75人を検挙し、そのうち2人を拘束したと明らかにした。このうち52人は中国国籍で、ネパール、ベトナム、フィリピン国籍者も含まれた。不法滞在者も5人いた。 拘束された2人は建設現場でチーム長として働くベトナム国籍のB容疑者と資金洗浄役として活動した中国国籍のC容疑者だ。工事現場で勤務し外国人を募集した後に身分証偽造を依頼し作業員に発給した韓国国籍のD容疑者は拘束を免れた。警察は容疑者らを公文書・私文書偽造容疑で送検した。 警察は彼らに外国人登録証と基礎安全保健教育履修証、国家技術資格証などの偽造を依頼し、これを使って就労に使った外国人72人も検挙した。このうち16人は外国人登録証、21人は国家技術資格証、38人は基礎安全保健教育証の偽造を依頼し、これを建設現場や風俗店での就労に使ったことが確認された。警察は公文書・私文書偽造と行使の容疑でこのうちの大部分を送検し、残る2~3人も近く送検する予定だと明らかにした。 彼らはSNSを通じて依頼者を募集した後、リーダーのA容疑者が中国やベトナムなどで文書を偽造し、資金洗浄役のC容疑者が偽造代金を受けとって送金すると、A容疑者が流通担当のB容疑者に国際宅配で偽造した文書を送り依頼人に渡す方法で犯行に及んだ。彼らは昨年5月から今年7月まで約14カ月にわたり72人の文書を偽造し、1件当たり7万ウォンから15万ウォンを受け取っていたことが確認された。 警察関係者は「中国・ベトナム国籍のリーダーを追跡している。リーダーを特定できていなが、1人ではないとみられる」とした。続けて「偽造方法を確認できていないが、文書は本物と大きく変わらなかった。無分別な偽造が建築物の瑕疵発生につながる可能性が大きいだけに建設現場でも確認をしっかりするよう望む」とした。