栃木県内最高額、特殊詐欺で1億6000万円相当被害 下野の60歳

26日午後、下野市、介護士女性(60)が「現金9805万円と金地金2本(3373万6千円相当)、暗号資産3019万4416円相当をだまし取られた」と下野署に届け出た。被害総額は1億6198万416円相当。署は特殊詐欺事件として捜査している。県警によると、統計を取り始めた2000年代以降、県内の特殊詐欺の被害額としては過去最高。 署によると、5月21日午前、女性のスマートフォンに通信事業者の職員を名乗る男から「あなたが購入した携帯電話が悪用されて詐欺事件が起きている」とうその連絡があった。電話を代わった警察官を名乗る男には「主犯の者を逮捕したが、あなたを知っていると話している」と言われた。 検察官を名乗る女や男にも代わり「あなたを逮捕する準備もできている」「犯罪で得た資産でないか調査する」「守秘義務があるので誰にも言ってはいけない」と言われた。その際に所有する資産を伝えた。 女性は同月23日、近隣の駐車場に止めた車内に現金5977万円と所有していた金地金2本を置いて離れ、相手に渡した。同月27日〜8月22日には、7回にわたって指定された個人名義の口座に現金3828万円を振り込み、購入させられた暗号資産を9回にわたって指定されたアドレスに送金し、だまし取られた。

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