元F1ドライバーのスーティル、詐欺容疑で拘留中に総額30億円超の高級車コレクションを武装強盗に奪われる

ドイツ出身の元F1ドライバー、エイドリアン・スーティルの刑事事件が新たな展開を迎え、事件はより深刻な様相を呈している。スーティルが当局に拘束された直後、家族が所有していた高級車の一部が武装した強盗によって奪われたのだ。 かつてフォース・インディアなどからF1に参戦したスーティルは、2025年11月末、重大な詐欺および横領の容疑で逮捕された。それ以降拘留されたまま、予備審理の開始を待つためドイツ・シュトゥットガルトの刑務所に収監されており、弁護人は保釈を求めている。 弁護士のディルク・シュミッツは、スーティルの取引によって第三者がだまされたり、損害を被った事実はないと強調した。また、「問題とされているのは、国際的かつ国境をまたぐリース契約および担保契約である。これらは各国の法的基準が異なるため、評価も国ごとに分かれる」と述べている。 ■拘束直後に起きた異変。家族が脅迫受け、総額30億円超の高級車が強奪される スーティル逮捕の際、ドイツ警察はモナコ、スイス、ドイツにある彼のガレージから高級車20台を押収した。しかし、総額1,700万ユーロ相当(約31億円前後)とされる他の9台は、モナコの所有物件に残されたままだった。 スーティルの家族によると、12月に入るとロシアのワグネル・グループに所属していると名乗る“ウラジーミル”という男から「車両を引き取る。誰にも止められない」という電話があり、それから数日後、武装した強盗が力ずくでこれら9台の車を奪ったという。複数の人物が敷地内に現れ、さらなる脅迫や威嚇、さらには殺害予告を伴って車両を持ち去ったと、家族は述べている。 その後、スーティルの家族はモナコおよびドイツの警察に被害を届け出た。しかし、家族は警察に通報しないよう強盗から忠告されていたため、被害の届け出はすぐには行われなかった。 家族によれば、盗まれた車両には、ケーニグセグ2台(うち1台は世界で7台しか製造されていない希少なアゲーラOne:1で、約1,000万ユーロ≒約18億円の価値があるとされる)、ロールス・ロイス・ファントム、ランボルギーニ、複数のポルシェが含まれている。またフェラーリ・カリフォルニアや、“ロックン・ロールの王”として知られるエルヴィス・プレスリーがかつて所有していたメルセデス・ベンツも含まれているという。 スーティル家の広報担当者によると、インターポール(国際刑事警察機構)の協力によりすでに1台は回収されたものの、残る8台の行方はいまだ分かっていないとのことだ。 [オートスポーツweb 2026年01月13日]

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