伊勢崎・2歳男児含む3人死亡「命奪った事実を自覚して」家族失った母親の思い 71歳の被告「飲んだ記憶とかないですねえ」と飲酒否定

おととし、群馬県伊勢崎市で飲酒運転のトラックが車に突っ込み、2歳の男の子を含む3人が死亡した事故の裁判が始まりました。「3人の命を奪った事実を自覚してほしい」、家族を失った母親が胸の内を語りました。 「みなく~ん、ケーキだよ~、アンパンマンのケーキだよ~」 塚越湊斗ちゃん。事故がなければ4歳となっていました。母親は、長男の湊斗ちゃんが事故で亡くなった後も、誕生日を祝い続けています。 湊斗ちゃんの母親 「どんな4歳になったんだろうなって想像しながら、本当にそこに湊斗がいるような気持ちでお供えしました」 おととし5月6日。当時2歳だった湊斗ちゃんが乗った車は群馬県伊勢崎市内の国道を走行中、対向車線をはみ出してきたトラックに衝突されました。 湊斗ちゃんと父親の寛人さん(当時26)、祖父の正宏さん(当時53)の家族3人が死亡しました。 警察は、トラック運転手の鈴木吾郎被告(71)を酒を飲んだ状態で乗用車に衝突し、3人を死亡させたなどとして危険運転致死傷の容疑で逮捕しましたが、起訴された罪名は刑が軽い「過失運転致死傷」でした。 母親は署名活動を行うなど、鈴木被告の厳罰を訴え続けました。その支えとなったのは、事故後に生まれた2人目の子どもの存在です。 湊斗ちゃんの母親 「一人ではまだ立てないですけど、つかまり立ちをしていろんなところに行こうとしているのが最近では見られるようになってきたので、それが嬉しいです。守るべき存在というか、私の生きがいになっている存在です」 その後、鈴木被告の罪名が、より刑の重い危険運転致死傷の罪に変更されました。 事故からおよそ1年8か月、裁判を前に母親はこう訴えます。 湊斗ちゃんの母親 「自分の身勝手な運転、何も考えずにお酒を飲んで運転して、さらに仕事中で、あれだけのスピードを出して、全く罪のない3人を殺していったというのはちゃんと自覚しているのかどうかは聞きたいです」 そして、きょう始まった裁判。事故前に鈴木被告が飲酒をしていたかどうか、検察側と弁護側の主張が対立しました。 鈴木被告 「飲んだ記憶とかないですねえ。過失は認めます」 鈴木被告は過失は認めたものの、飲酒は否定。危険な運転はなかったと主張しました。 弁護側も「事故を起こすまで状況に応じた運転が行われていた」として、過失運転致死傷罪にとどまるとしました。 一方の検察側は、鈴木被告が勤務先のアルコール検査後に焼酎3本を購入していたと指摘した上で、「運転開始前に酒を飲んでおり、正常な運転が困難な状態だった」としました。母親は… 湊斗ちゃんの母親 「相手の態度や発言を聞いて、3人の命を奪ったっていう事実すら認めてない気もして、腹立たしい思いでいっぱいでした。事実を認めてほしいです」

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする