詐欺被害金28億円を資金洗浄か 不正に口座開設の疑い、2人逮捕

SNSを使った投資詐欺やロマンス詐欺などの被害金を資金洗浄(マネーロンダリング)する「トンネル口座」を開設したとして、神奈川県警は16日、ベトナム国籍の男2人を詐欺容疑で逮捕したと発表した。県警は、2人が関与するグループが多数のトンネル口座を運用し、被害金約28億円が出入金されていたとみて、実態解明を進める。 逮捕されたのは、ともにベトナム国籍で、グループの指示役とみられる都内の無職男(24)と、埼玉県の男子大学生(24)。調べに対し男は黙秘し、男子大学生は「私がやったことに間違いありません」と容疑を認めている。 国際捜査課によると、2人は共謀し、都内の金融機関で昨年3月下旬、指示役の男に譲渡する目的を隠して男子大学生名義の口座を開設するなどした疑いがある。大学生名義の6口座だけで、投資詐欺やロマンス詐欺などの被害金約1億円が出入金されていたという。 このグループをめぐり、同課はこれまでに他に、「出し子」とみられるベトナム国籍の男1人を逮捕。さらに上位の指示役がいるとみて捜査している。 グループは「口座を育てる」と称し、開設後に120~10万円の出入金をこまめに繰り返していた。「正常な口座」と見せかけるためで、その後、これらの口座に多額の被害金を入金。不審な取引と判断されて口座が凍結されるまでの短期間に、多額の出入金をしていたという。 被害金は、架空の商品購入代金名目や暗号資産購入などで出金されていた。同課は、こうした手法で被害金の追跡を難しくして、詐欺で得た金とわからないようにしていたと判断。昨年5月以降で、少なくとも約170事件の被害金約28億円が、グループが管理する口座を経由していたとみて捜査している。(奥田薫子、中嶋周平)

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