【イラン反政府デモ】なぜ、ナイキが「抵抗のシンボル」になったのか…「1枚の写真」が大きな話題に

昨年末に始まった反政府デモが全国に拡大し、治安部隊との衝突で多数の死者も出ているイラン。緊迫した状況が続くなか、デモ現場で撮影された1枚の写真がきっかけで、スポーツブランドのナイキが「抵抗のシンボル」になっている。 イラン国内では経済状況への不満が引き金となり、政治の抜本的な改革を求める全国的な抗議運動が続いている。反政府デモはすでに2週間以上に及んでおり、治安部隊による強硬な取り締まりで多数の逮捕者や死者が出ていると報じられる。 こうした抗議活動のさなか、ナイキのスニーカーを履いた若きデモ参加者の写真が話題を呼んでいる。デモ現場で撮影されたこの写真にはナイキのロゴが印象的な形で写り込んでおり、「Just Do It」というブランドのスローガンも相まって、イランにおける抵抗の象徴として機能しはじめている。 写真に写っているのは、イラン革命前まで使われていた国旗である「ライオンと太陽の旗」を掲げる参加者の姿だ。この旗はペルシャ時代からパフラヴィー朝の時代に使われてきた伝統的な紋章であり、今回のデモにおいては最高指導者ハメネイによる神権政治への拒絶を表し、世俗的な国家を求めるメッセージとして使われている。 ■イランの前にはベネズエラでもナイキが話題に ナイキのスニーカーを履いた男性が記念碑の上で旗を掲げる姿は最初、イランでデモに参加しているハニエ・イナンルーが投稿した映像に映っていた。さらにはロンドン在住のエンジニアでテクノロジー専門家のマフディ・タグザデが、ナイキのスニーカーがよりはっきり見える写真を投稿。「これは今年の@Nikeにとって、最も強力な広告になりそうだ」と記した。 この投稿は瞬く間に拡散されたが、実はナイキは少し前にも、世界的なニュースで注目される場面があった。それはドナルド・トランプ米大統領が共有した、身柄を拘束されたベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領の写真。この時のマドゥロが、上下ともグレーのナイキのジャージ姿だったからだ。 年明けから世界の関心を集めた2つの大ニュースで、ともに注目の的となったナイキについて、ネットでは今年はナイキにとって「激動の1年だ」とする声が相次いでいる。

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