大阪市浪速区の市営住宅の一室で住人とみられる男性の遺体が見つかる事件があり、この部屋に無断で入ったとして住居侵入の疑いで逮捕された20代の男性が、大阪府警の調べに「人に追われていて施錠されていない部屋に入った。住人ともみ合いになって殴ったり、首を絞めたりした」と話していることが20日、府警などへの取材で判明した。 司法解剖の結果、男性の死因は首を圧迫されたことによる窒息死だった。府警は逮捕された男性が偶然鉢合わせした住人に暴行を加えたとみて、殺人事件として調べる。 府警によると、19日午後1時10分ごろ、大阪市浪速区浪速東2の市営住宅の一室で「家に入ったら高齢男性が死んでいた」と男性の声で110番があった。 駆けつけた警察官が室内で住人とみられる80代くらいの男性の遺体を発見した。顔に殴られたような傷があり、床にあおむけの状態で倒れていた。 府警が通報した20代の男性から事情を聴いたところ、理由なく部屋に入った疑いが強まったため、住居侵入容疑で現行犯逮捕した。 府警捜査1課によると、男性はその後の調べに「薬物売買でトラブルになった。相手側から追われ、適当に見つけたマンションの部屋に逃げ込んだ」「住人が怒ってもみ合いになった」などと説明しているという。住人とみられる男性と面識はなかったとみられる。 司法解剖の結果、死亡した男性の首にはロープのようなもので絞められた痕があった。府警が供述の裏付けを進めるとともに、詳しい経緯を調べている。【斉藤朋恵、大坪菜々美】